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海外派遣事業 ニュージーランド農業研修報告書

<ニュージーランド農業研修報告書>

09.03.22 酪農 男性

研修農場1

名前

ウィリアム・トムズ

場所

ピオピオ

研修期間

2008年6月9日~7月22日

概要

  • 羊・肉牛農家
  • 飼養頭数:雄羊20、雌羊800、若羊370、子羊1300、牛およそ100

作業内容

ハウスワーク、薪割り、家畜の移動、フェンスの修理

労働時間

 基本的には朝8時ごろから夕方6時ごろまで。午前午後ともに15分くらいの中休みがあり、昼休憩はおよそ1時間。家畜の出荷などの日は、朝5時くらいから仕事に出ることもある。休日はないが、毎週末は家畜市場へ行ったり教会へ行ったりしている。

ライフスタイル

 研修時期が冬場であったこともあり、あまり忙しく働いてはいなかった。
市場や教会へ行き知人と話すことを楽しみとし、ホリデイはほとんど取っていないよう。
電化製品や車、家などにあまりお金をかけず古いものを使っていた。
 
レポート写真

羊の群れ

レポート写真

羊の移動

レポート写真

羊の毛刈り

レポート写真

家畜市場

研修農場2

名前

ジョン & カロライン・デイビッドソン

場所

テ・クイティ

研修期間

2008/09/12~2008/10/28

概要

  • 羊・肉牛農家
  • 飼養頭数:雄羊?、雌羊700、子羊900、雄牛3、雌牛100、去勢牛60、預かっている牛70
  • 所有面積:450ha

作業内容

ハウスワーク、ガーデニング、ミルクやり、トラクタを使ったえさやり、除草剤の散布、家畜の移動、家畜の解体、フェンスの修理、シープワーク(投薬、尾の切除、毛刈りの手伝いなど)

労働時間

基本的には朝7時ごろから夕方6時ごろまで。午前午後ともに15分くらいの中休みがあり、昼休憩はおよそ1時間。休日はなし。

ライフスタイル

忙しい時期であったこともあるが、おじさんは毎日朝から晩まで忙しく働く人だった。
おばさんも週4日は街に出て働いており、そのお金で年に一度夫婦でホリデイに行っている。おじさんが一人で管理するには、土地面積も広すぎるし飼養頭数も多いと感じた。そのため常に仕事に追われている感じで、のんびりとしたライフスタイルのNZの農家のイメージとは違う印象を受けた。
 
レポート写真

牧場の風景

レポート写真

家畜の解体

レポート写真

子羊のミルクやり

レポート写真

受け入れ先の夫婦

研修農場3

名前

トニー・ゲイン

場所

ストラットフォード

研修期間

2008/10/28~2008/12/02

概要

  • 羊・肉牛農家
  • 飼養頭数:雄羊25、雌羊2200、若羊650、子羊2200、雄牛360、雌牛60、未経産牛60、預かっている牛120
  • 所有面積:431ha

作業内容

ハウスワーク、家畜の移動、芝刈り、ブルドーザーの修理、除草剤の散布、側溝の掃除、チェーンソーでの薪作り、シープワーク(投薬、尾の切断、毛刈りの手伝いなど)

労働時間

 基本的には朝9時ごろから夕方6時ごろ。午前午後ともに30分くらいの中休みがあり、休憩はおよそ1時間。毎週日曜日は休日。

ライフスタイル

 一日の労働時間も短く、週末は街に友達とご飯を食べに行くなどゆったりとしたライフスタイルを送っていた。兄弟で経営をしていたが、役割分担もしっかりされており、のんびりとしたライフスタイルで上手に経営していると思った。
 
レポート写真

チェーンソーでの薪作り

レポート写真

牧場の風景

レポート写真

飛行機を使った肥料散布

レポート写真

公道を使った羊の移動

研修農場4

名前

ケン・ミラー

場所

ハブロック・ノース

研修期間

2009/02/02~2009/02/17

概要

  • 羊・肉牛農家
  • 飼養頭数:羊?、雄牛4、雌牛150、去勢牛100
  • 所有面積:590ha

作業内容

ハウスワーク、ペンキ塗り、芝刈り、畑おこし、毛刈りの手伝い

労働時間

 基本的には朝8時30分ごろから昼1時ごろまで。忙しい日は午後もある。休憩はほとんどなし。休日は2週間以上滞在すれば、週一でもらえる。

ライフスタイル

 仕事に追われている感じもなくのんびりとしたライフスタイルであった。パートナーのおばさんも週4くらいで街に働きに出ており、おじさんが家事の手伝いをしたりもしていて仕事に余裕がある感じが見受けられた。
 
レポート写真

羊毛の梱包

レポート写真

梱包された羊毛

レポート写真

牧場の風景

レポート写真

宿泊施設

<NZの畜産農業について>

経営

 放牧をしているため飼料に関してはかなりLow costではあるが、その分面積が広いため肥料代や燃料代、除草剤などのコストが予想以上にかかっていることがわかった。
 飼料価格と同様に肥料価格や石油価格が高騰している現状では、NZの畜産農家もかなり厳しい経営状況にあることがわかった。

飼養管理

 給餌に関しては、飼料を与える手間がほとんどかからない分かなり楽なものだと考えていたが、実際にはほぼ毎日のようにパドックの区分けや家畜の移動が必要で、飼料給与に予想以上の手間と労力がかかることがわかった。
 冬場は牧草の成長が悪くなるのでそれを補うためにロール乾草やロールサイレージを与えているが、牧場が広く勾配が激しいためにこれらの単純な作業にもかなりの時間を費やしていた。

家畜管理

 飼養頭数が多く牧場面積も広いため、毛刈り、去勢、尾の切除、投薬など、すべての作業に手間と労力がかかる。

放牧地の管理

 家畜の飼養頭数が多く、牛だけでなく羊やヤギなども管理しているため、フェンスの修繕や補修作業がかなり多い。除草剤の散布には相当な手間と労力を費やす。

<研修の成果>

 この研修で、外国の農業のやり方や経営状況などをわずかながら知ることができた。そして自分の家とは全く違う牛の育て方を見ることができた。それから日本以外の国でも、家畜の市場価格の変動が激しいことや、肥料価格や飼料価格、燃料代が上昇していることがわかった。中でも一番の成果は、NZの農家の人に日本の農業の事や実家の経営についての話を聞かれて、自分の農業に対しての知識のなさに気づけたことだと思う。
 これから日本の農業を客観的に見て検討し、日本の農業の良いところや課題を見つけて少しでも改善していけたらと思う。

<後輩へのアドバイス>

 これから勉強しに行く人は、できるだけ日本の農業に対する知識をつけてから行くとさらにいい勉強ができると思う。実家が農家なら、せめて実家の経営の仕方についてなどは知っておくといいと思う。英語で新しい知識を勉強することは難しいし、知識があるほうが向こうの人もいろいろ詳しく教えてくれるのでいろんな知識が身に着くと思う。