お客さまの笑顔がモチベーション 🍓いちご
豊浦いちごを受け取るお客さまの笑顔がモチベーションです!
~海と山と川そして湖、自然豊かな町で~
Hさん(38歳) 令和4年4月就農
(取材:令和5年7月11日 YN記、協力:豊浦町)
【地区の農業概要】
豊浦町は北海道の胆振管内西部、農業と水産業が盛んな人口約3,600人の町です。夏は涼しく冬は温暖な気象を活かした「豊浦いちご」は大きさ甘さに優れ80年以上の歴史を持つブランド農産物です。その他、養豚、肉牛、乳牛も盛んで耕畜のバランスの取れた産地となっています。
【動機から就農まで】
畑作農家出身のHさんは農業専門学校を卒業後、北海道庁に入庁。農業行政に携わる中、奮闘する若手農業者を目にし、自らも農業を目指すこととしました。
経営形態を施設園芸に定め、就農地を探す中、地域おこし協力隊制度による「いちご分校」1期生を募集する豊浦町に決めました。令和元年から妻とともに技術指導を行う親方ネットワーク農家でいちご栽培のイロハを学び、2年目、3年目は分校の畑で自ら栽培する実践研修を行いました。あわせてさまざまな栽培環境を準備し、令和4年、町内で営農開始となりました。
【経営概要】
農地面積3.9ha、
いちご(一季成り):ハウス2棟、ブロッコリー140a
倉庫2棟、ハウス3棟、トラクター2台、ロータリー2台、プラウ1台、サブソイラー1台
【就農支援制度の活用】
農業次世代人材投資資金(開始型)
農地保有合理化事業
【経営スタイル】
家族の暮らしを考えた営農シミュレーションを行い、いちご+αの作物導入が必要と考えました。地区の農業改良普及センターに相談し「ブロッコリー」の提案を受け、指導農家の紹介を得て、2シーズンの栽培を経験し、いちごとブロッコリーの経営スタイルでスタートしました。
【就農の際、苦労した事】
「栽培環境を整えること」
農地探しから始まりハウス設置、倉庫、機械、資材など、こんなに労力がかかることだと実感しました。
【就農して良かった事】
海と山と湖に囲まれた自然豊かな町で暮らせること。
「豊浦いちご」の出荷の頃は年間で一番忙しい時期ですが、近郊はもちろん函館や札幌など遠くから来てくれるお客さまもいて、いちごを手に喜ぶ笑顔が励みとなります。
【後輩へのアドバイス】
研修期間中にいろいろな経験を積むことが、実際の経営で発生する様々なトラブルに対応できる力になっています。研修仲間や地域の農家の方々とのつながりから得られる情報も大事なスキルになります。
【経営の目標】
「豊浦いちご」と「ブロッコリー」の両輪で経営を安定発展させていくこと。
親方ネットワークの一員としてこれからの担い手の受入れサポートを行っていくこと。