酪農 男性
<ニュージーランド農業研修報告書>
1. | 派遣期間 2006年1月5日~3月15日 |
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2. | 配属農場について 2ヶ月という限られた期間で可能な限りの経験をしたかったのでひとつの農家で3週間ずつ位の滞在でした。また、大規模な会社経営の農業も見たかったので帰国前に「ウィルコックス」という大きな会社を見学させていただきました。 |
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3. | 研修の具体的内容
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4. | 日本との違い この国には日本のように行間を読まないといけないような微妙なことはあまりなく、いろいろな意味ですっきりしている。オークランドの中心部でも7時には多くの店は閉まってしまう。コンビニエンスストアというものもほとんどなかった。夜と休日は家族との時間を大切にしたい、そういう国民性のようで、日本から見たらとても変な感じがするが、逆にこれが当たり前のことなのかもしれない。しかもそれが農業の世界でも通用することに驚いた。 お店の店員の態度も、日本のマニュアル式がいかに異常な状況であるかがわかった。日本ではたいていの場合お客さんとの会話はすべてマニュアルどおり。会話といえないような会話だ。NZではまったく知らない人とでも世間話が始まる。働いている間も楽しんでいるかのようだった。逆に、マニュアルがない分、まったくしゃべらないでレジを打つだけの店員もいた。 ニュージーランドの人達は自然が大好きで、夏季は週末になると山、川、ビーチなどにいって遊ぶ。一軒の土地が大きい分庭も広く、見る限りすべての庭が植物で飾られていた。だから日本以上にガーデニング産業が発達しているようだった。これだけ自然を愛する国民性だからか、日本と比べて日本人の言う「遊ぶ場所」というものは少なく感じた。 |
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5. | 研修の成果 今回の研修は技術の習得が目的ではなかったので、身に付いた技術などは特にない。2ヶ月という短い期間で3件の農家を回った。僕の見る限り、この国の農業に日本の農業と大きな差があるようには見えない。基本的には同じ条件でやっている。技術面でもそれほどの差はなさそうだ。日本と同じようにこの国でも個人農家は苦しんでいた。日本と同じだから新しいものが収穫できなかったというより、同じであることがわかって、日本の農業をより客観的に見ることができるようになったと思う。とくに閉鎖的な農村社会においては、常に新しい情報を手に入れ変えていく努力をしないと時代に取り残された産業になってしまう。まだまだ未知の可能性を秘めている産業だけにチャレンジする価値があると思った。 ニュージーランドの農業を肌で感じることができただけでなく、いろいろな人と出会い、いろんな文化を知ることができたこと、これが一番の収穫である。日本にいると当たり前のことがグローバルスタンダードでは異常なこともよくある。自分の視野を常に広く持つことが大切だと思えるようになったこと、これが一番の成果でした。 |
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6. | これから研修を希望する後輩へのアドバイス もちろん日本語なんて通じないので英語でコミュニケーションする必要があります。自分の英語が通じないんじゃないかって、最初は不安でしたが、単語をひとつ言うだけでも会話になる。中学の教科書に載っているくらいの英語が話せるようになったら「英語うまいですね」ってほめられます。だからおそれずに自分からどんどん話しかけましょう。話せば話しただけ反応が返ってきてうれしいものです。僕はひとつよい方法を思いつき、実践しました。英語で何ていっていいのかわからないとき、「とにかく話し始めてしまう」という方法です。「あーー」とか、「ええっと・・・」とか日本語でも大丈夫。とにかく話し始めてしまえば話さないといけない状況になります。そういう追い詰められた状況を自分でつくることによって僕はたくさんの人と友達になれたし英語も上達していきました。「Hi!!」「Hello!!」「Thank you!!」「See you!!」って言うときも、とにかく元気に言えば相手への印象もよくなります。うまい英語が話せなくたって大丈夫。とにかくいろいろな人と話をしていろんな世界を見ることが大切だと思います。 |