新しく農業を始めると言うことは、同時に農村に移り住み農村で暮らすことを意味します。

農村社会の特色

  1. 農村では農業用水や農道の利用・管理に伴う共同作業など直接、営農に関わることや、農村特有の行事や習慣などにも参加協力しなければなりません。いわゆる、”むらづきあい”と言われるものですが、個人の意識が発達している都会から来るには、それに慣れないことが多いようです。
  2. 地域の行事に参加し溶け込むことで、むらの人とのふれあいや、お互いに情報交換もできるので、都会とひとあじ違った人情味あふれる生活ができます。
  3. 農業は一人ではできませんので、むらの農業者のお世話になることが多くあります。とにかく、信頼関係を築き上げていくことが大切です。
  4. 農村社会でどの様にくらしていくかも新規就農にあたって重要なことです。

農村の生活環境

  1. 住宅
    北海道の気候に適した寒地向きの建て方になっていますが、古い住宅も多く残っており、夜の間にコップの水が凍るようなところもあります。
  2. 上水道
    ほとんどの地域で整備されていますが、山間地では自家水道の地域もあります。
  3. 下水道
    農村地帯は一部の地域では整備されていますが、住宅が離れているために普及率が低いのが実態です。ただし、現在、農村地帯に合併浄化槽が設置されてきてますので、水洗化も進んでいます。

  4. 日常生活において必需品と言ってよく、農家では数台持っています。

農閑期の過ごし方

  1. その年の農業経営収支を明らかにし、次年度の経営設計を立てる重要な時期です。
  2. 今年度使用した機械や生産関連施設の十分な点検・整備が特に大事で、来年の適期作業や作業能率に大いに関係があります。
  3. この事がプロの農家に追いつくための重要なこととなり、所得にもつながります。
  4. また、時間ができれば農外所得を求めて働きに行く場合もあります。
  5. 冬期間に働く場所として、除雪作業、スキー場、農協の集出荷施設での作業などがあります。